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ボランティア日記 -セーブ・ザ・スレーブ活動報告-

現地NGOへの挨拶まわりのはずが・・・ [2011.06.30]  from 桒原かおり


街並み

   今日から本格的に挨拶まわりです。

     昨晩はリンダとのおしゃべりで睡眠不足・・・
     なのにリンダの元気さにはビックリ!

     朝からテンション高く 急かされながら身支度し、
     いざ出発です。



PACTのみんなと

最初に伺ったのはPACT。

 局長のサリー(左から2番目)とは気心が知れた間柄。会えばいつも笑いが絶えません。

 普段は穏やかで明るい人ですが、人身売買や性的搾取の話題になると表情も一変、真剣そのものです。

 いつ会ってもパワーと勇気をもらっています。



Tシャツもらいました リーフレットを手に


 PACTでは、毎年キャンペーンを行うんですが、これは昨年のキャンペーンTシャツ。

 日本のサポーターのみなさんへと、まとめてプレゼントして頂きました。

 右の写真で手にしてる青いリーフレットは、
私たちの新しいリーフレットです。名前が変わった事で、新調しました。読んでみたい方は コチラ からご請求ください。モチロン無料ですのでご安心下さい。
 

その次に、常に支援し、共同体のNGOプワァトへ行くも・・・なんだか慌ただしい様子。

再会に喜ぶ間もなく 気になる話しが・・・

昨晩、人身売買グループから 間一髪逃げ出してきた子を保護したとの事。
これから、その女性に カウンセリング兼、犯人についての情報収集に向かうとの事。
一緒に行こうと強く誘われ、その後の予定をキャンセルし 同行しました。

詳しく聞くと、その女性は 街で求人の張り紙を見ていると、30歳位の男性に声をかけられた。
その男性はとても優しそうで、イベントがあり一日(3時間)だけ料理のウエイトレスをお願いしたいと。
一日だけのバイトという事で、バイト料も高額だったため、引き受けてしまったのです。
しかも 前払いするから 今すぐにお願いしたいとの事。
あまりに急で 少し心配にもなったのですが、その場でキャッシュをくれた事もあり、
車に乗ってしまったとの事。

しかし、5分位走ると仲間2人と合流し、その者たちも車に乗り込んできたとの事。
仲間2人もバイトするとの事でしたが、あまりに人相も悪く、とてもウエイターをするようには見えず、
急に不安を覚え、信号で止まった際 受けっていたお金を投げ 車から飛び出し、全力で走ったとの事。
身を隠せそうな建物の脇をみつけ、はじめて後ろを振り返ったそうです。
幸い追ってはいなかったので、息を殺して物陰に隠れていたそうです。
家に帰りたいが、表通りに出たら奴等がいるかも知れない・・・。
そう思うと ただじっと身を隠していたそうです。
夜になり、おそるおそる家に向かいますが 歩いてる途中でみつかったら・・・
その不安から、プワァトに電話して支援を要請したのでした。

「なぜ警察に電話しないの?」と不思議に思われるでしょうが、これが実情なのです。
犯罪グループと警察は癒着している事が多いため、警察に通報すると筒抜けになる恐れがあるのです。

連絡を受け、プワァトのボランティアスタッフが現場に向かうも、電話の女性が見つからない。
1時間半近くあたりを探し やっと見つかったそうです。

そんな話しを車中で聞きながら彼女に家につきました。

自宅には電話もなければ、もちろん車もありません。
例えば昨晩 家族に助けを求めたくても それは難しい事だったのです。

姉妹 母親

マリア 17歳


大変チャーミングな17歳のマリア。

今日はもう落ち着いたようでしたが、まだ幼い妹は何だか心配そうです。

色々話を聞くも、手がかりになりそうな記憶はなく、
ただ、ここをつきとめられて 家にこないかだけが心配と語っていました。

今回のケースで幸いだったのは、後から乗り込んだ2人が、まず、様子見をしていた事です。通常ですとスグに本性をだし、拳銃やナイフで脅し、身動きできないようにするのですが、様子を窺う間にマリアが危険を察知し、スグ逃げる決断をした事で難を逃れたのでした。

このようなケースは稀で、一度車に乗ったりすると逃げ出すのは困難です。
特に今回は17歳という事もあり、大人の判断が出来ましたが、通常はもっと幼い少女が被害に会うため、
そのような即座の判断が出来ないことが多いのです。

もし、あのまま連れ去られていたら・・・考えたくもない恐ろしい事です。

「無事 家に帰れて本当によかったね! 奪われずに済んだ人生、大切にしてね!」
私がそう言うと、マリアは「神様に感謝します。」と手を合わせ素敵な笑顔で微笑んでいました。

大分予定が狂っちゃいましたが、マリアに会えた事は 私にとって本当に幸せでした。

いつも悲劇の話しばかりの中、このようなハッピーエンドは中々ありません。
恒例の大渋滞もなんのその、その日は すごく気分の良いままリンダの家に戻りました。

当然、今夜もリンダと一緒の部屋です。

今夜こそ スグ眠りたいと思ったのですが・・・・・それは やっぱり甘い考えでした(笑)



 

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