トップページ > ボランティア日記 > 2011.07.15 物乞いする子どもたち

ボランティア日記 -セーブ・ザ・スレーブ活動報告-

物乞いする子どもたち [2011.07.15]  from 桒原かおり


マニラ空港

いまさらですが、マニラ空港での思い出を一つ。

 毎度のことですが、空港周辺には物乞いの子どもたちが数多くいます。 そんな中 4~5歳位の可愛らしい女の子が一人で私の方へ近づいてきました。

「お金ちょうだい・・・少し」 と、
日本語で話しながら手を差し出したのです。
現地の子が日本語を話す事にまず驚きました。

物乞いの人達からすると、日本人は一番のターゲットです。紙幣価値の違いもあり、日本人は気軽にチップを振る舞います。が、それは現地では考えられない高額だったりするのです。その女の子も日本人受けするため必至に日本語を覚えたかと思うと・・・。いや、正確には覚えさせられたかと思うと涙が出そうになるのです。

物乞いされても、お金をあげるのは好ましくありません。
それは、その子達を含め、物乞いの生活から抜け出そうという意思がなくなってしまうためです。

現に、街中での物乞い・物売りが20年前と比べても大人が増えているのです。
大人が参入した訳ではなく、子どもの時から成長しても なお同じ物乞いをしているのだと思います。
建物は高層化し、街は近代化しているのに・・・

現地の仲間に聞いてみると、やはり仕事が無い訳じゃないんだそうです・・・
中には生後間もない赤ちゃんを、排気ガスや炎天下の中 抱っこしながら物乞いしている女性もいます。

空港で会った子も親や家があるようです。(身なりなどからストリートチルドレンではなさそうです。)
この子の親は今どこにいるんだろう?
辺りを見回しても それらしき人はいませんが、家から空港まで こんな幼い子が一人で来れるとも思えません。
親の仕事(物乞いですが・・)を お手伝いしているのだと思いますが、切なくなってしまいます。

私が「お金はあげられない」事を言うと 去っていこうとするので、
持っていたガムを女の子に手渡し、これだけは守ってほしいと伝えたのです。

「知らない人について行っては絶対ダメだよ。
 どんなにお金、お菓子、オモチャをくれると言われても ついていっちゃダメだよ!約束してね。」

・・・このような子をイタズラする。また、売春宿へ連れて行く事が、どんなに簡単な事か。。

そして、それが どんなに恐ろしいことか・・・

私は言い知れぬ不安と悲しさを拭えぬまま「どうか、幸せな人生を送ってほしい」と祈りながら
その子と別れました。



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